暗国ノ殿 B2F:勇者たちが歩む、光なき漆黒の回廊


このフロアは...ダメージゾーンか。



コペツキに地脈操作を取ってもらった方が良さそうだね。
あとは回復歩行も。


そうね、それがいいと思うわ。
というか、封じスキルとか全然使っていないわよね。


ほぼ奇襲と猛毒の投刃のみだからな。
大分無駄スキルを取っている印象...


...って、何かしら。



今度はワープゾーンみたいですね。
どうも間違ったパネルを踏むと、扉まで戻されるみたいです。


ふぅん。石の中にいないだけマシかしら。
ところで、あの扉の模様は何に見える?


うーん、女の人が2人、踊っている様に見えます。
こういうの何て言うんでしたっけ。ロール


どうでもいいっつの。
それより...


出てくる魔物が一層面倒になったぞ。



あれは、上のフロアのデストラップにも出てきた花びらだね。
石化される前に、僕のドライブスキルで倒したいところだけど。


私がクイックステップとリフレシュワルツを同時には使えないから、
こういう敵の編成の時はちょっと迷うわ。


俺が指揮官の長靴を装備すればいいんじゃないか?
サビーナは、自力でクイックステップを取れるだろ。


そうだね、そうするのがいいと思う。
花びらはそれでいいとして...


何故かホロウも出てくるんですよね。



うわー。攻撃が当たらないわ。
仲間も呼んでくるし。


これは...何とか猛毒の投刃を当てるしかないか。



いや、ミスティックの方陣スキルを使おうよ。
折角取ったんだからさ。


と、
そんな感じで最初のダメージゾーンとワープゾーンを抜けました。


ワープゾーンが面倒だったわ...
ってあれ?何かこのマップ...


...成程な。
扉の左右対称な模様は、ヒントだったって訳か。


それは微妙に違うけどね。
この先にもあるみたいだから、これは覚えておくべきだと思うよ。

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『...人数で劣る我らにはプランを実行する
為の協力者が必要だった。我らは我らを
助ける使徒を作りだす行動を開始した。


しかし使徒が生物である以上、維持には
当然食料が必要となる。
大量の食料を消費しては本末転倒だ。


そこで使徒の体を我らは調整し、荒野の
植物、生物が持つ毒に耐性を持たせた。
これには別プランの研究準備が功を奏した。


こうして我らは、我らの計画を進めるための
準備を整えていった...』


えーと、これはウロビトとイクサビトのことでいいのかしら。



でしょうね。
環境に適した個体、か。


おい、こっちにも何か書いてあるぞ。



何でわざわざ足元なんかに書いたんだろう。
そうまでして、伝えたかったのか...


というかコペツキ、よくこんなの見付けられるわね。



ここまで前フリされると、この先には「蟲」が待ってるような気がするな。



かもしれないね。正確には、蟲じゃないのかもだけど。


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あー、また毒ゾーンだわー。
しかも結構広いわー。


この反対側にはワープゾーンがあるからな。
そこを楽に進みたいなら、ここのマッピングを完璧にする必要がある。


ちょっと憂鬱ですが、やるしかないですね。
うろついている南瓜に注意してマッピングしましょう。


了解ー。とっとと済ませるわ。


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ん、何だ。...人形?



これ、ずいぶんボロボロね。
そういえばさっき、これに似た人形を見たような...


ああ、あの2体の。
何か夫婦みたいに寄り添ってましたよね。


そう、夫婦みたいに。
...ちょっとその人形のところまで、この子を持って行きましょうか。


はぁ?何言ってんだお前。
そんなことして、一体何に...


いいじゃないの。
この暗い迷宮で、一人ぼっちよりは...




ふぅ。これでよし。
こうして見ると、本当に親子みたいね。


そうですね。
仲睦まじく見えますよ。


...気は済んだか?ならさっさと...
ん?


...何だ?
これ、どこから...


上から落ちてきたのかな?
もしかしたら、さっきの人形が何かの...


きゃあああああああああ!?



...っっっ!?



...SAN値チェック。



ははは。これはパンチが効いてますね。
ちなみに今拾ったのはこんな鎚です。


...



...おい、次に行くぞ。



ええ、そうね。行きましょう。
ふふ、ふふふ。


はは、ははは。



...ったく。


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まぁ色々ありましたがマッピングも済みました。
あとはこれを参考に、ワープゾーンを抜けるだけですね。


そうね。出てくる魔物に注意しつつ、さっさと進みましょ。



しかし、大丈夫なんだろうな?
マップが対応していると見せかけて違う、なんてことがないだろうな。


はは。あったら笑えばいいと思うよ。



そうね、何か面白くなってきたわ。
よくわからない、赤いぶよぶよも普通に食べるわ。


...お前らな。


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『...最初の使徒は『武に優れた者』。
彼らの仕事は、荒野で活動する我々の
護衛と、肉体労働だ。


変異した野生動物の肉体を参考に作られた
彼らは強靭で、配合した動物の血により
様々な外見の者が生まれた。


第二の使徒は『知に優れた者』。
彼らの仕事は、我々の研究の補助だ。彼らは
人間に匹敵する知恵を得るに至った。


しかし体は極めて弱く、過酷な実験には
耐えられそうにない。私は彼らの非使用を
提唱したが、議会はそれを否決した...』


ふぅん。
これだと、イクサビトには人間に匹敵する知恵がないみたいね。


そうとも取れますね。
まぁ造られた初期段階が、今僕たちが知っているのと同じかはわかりませんし。


ウロビトも極端に身体が弱いらしいし。
というかこの文章の終わり方が不穏だわ。


...昔の人間、か。


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これで次はB3Fだな。
他の迷宮だと、そこが最終フロアだったが。


うん。何かしら、ボスが待ち構えているのかもしれないね。
今以上に気を引き締めていこう。


多分、出てくる魔物もより一層厳しくなるでしょうしね。
仕掛けも...


ああ。
...ところで、ここで知ったことは統治院に報告するのか?


ん?んー、どうだろう。
今のところは、僕はそんなつもりはないけれど。


それって、もしかして全てが明らかになったら、それを抱えて
タルシスを立ち去るってエンドかしら?


...何だそりゃ。



どうでしょうね、ははは。


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